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2020年4~6月期GDP、年率27.8%減 過去最大の落ち込み

2020年4~6月期GDP速報~何だこりゃ

(日本経済新聞)

2020年4~6月期GDP速報~何だこりゃ

(NHK)

内閣府が17日発表した4~6月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除く実質で前期比7.8%減、年率換算では27.8%減だった。
世界的な金融危機につながったリーマンショックのあとの2009年1月から3月に記録したマイナス17.8%を超え、比較可能な1980年以降で最大の落ち込みとなりました。

 

大変な事になってしまったぞ!!!

ちょっと待った!前期比?年率換算?

ちょっと待った、ちょっと待った、○○さん。
そもそも前期比とは、前年同月比の事ではなく、直近四半期との比率を言っています。「4-6月期:7-9月期とか10-12月期:1-3月期の比率」の事。
そして年率換算とは、前期ではなく前年度の最終四半期、つまり「前年度1-3月期:今年度1-3月期」の比率を指しているのです。(何の意味があるのかわかりません)

 

本年4-6月期の前期比▼7.8%減が、7-9月期▼7.8%減、10-12月期▼7.8%減、翌年の1-3月期▼7.8%減と、毎期毎期ずーっと前期比▼7.8%減のマイナス成長を続けた場合(そんな年度は今まで一度もないしそんなことがあるはずがないが)、前年度の最終四半期と今年度の最終四半期との比率が、▼27.8%減となるというのが年率換算の正体です。
文章ではわかりにくいので下表を見てください。(2020年1‐3月期のGDPを100とする)

2020年4~6月期GDP速報~何だこりゃ

2020年4~6月期GDP速報~何だこりゃ

何という印象操作なのか?いったい何の目的があって?疑問しか浮かびませんが、これが真実です。

いや~一般ピープルの感覚とズレ過ぎてますね

一般ピープルである我々の感覚では、前期比ではなく昨年同月比を使いますし、年率換算は前年度の合計と今年度の合計の比率を使います。
間違っても今年の1-3月期と来年の1-3月期を比べて”年率”と言ったりしません。これをあえて言うなら”昨年同月期比”の事です。

 

そもそも今年1-3月期が、前年度平均とかけ離れた結果だったりすれば比較の意味はまったく無くなります。
比較して意味があるのは前年度の合計か、または前年度の平均に対してです。

 

まあ皆さん、くれぐれも冷静に判断しましょう。

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