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記録にあるスーパーフレア

太陽フレアについては過去記事「コロナより怖いコロナ」を参照してください。
1859年には「キャリントン・フレア」と呼ばれるスーパーフレアが発生し地球に直撃したようですが、エジソンが竹をフィラメントにした白熱電球を発明したのが1879年ですので、当時の地球における被害状況はほぼありませんでした。
日本(安政6年)に残っている文献には北に見える山が赤々と山火事のように見えたと、あるようです。これは磁気嵐によるオーロラ現象です。

 

近年のX線等級9以上にもなる強い太陽フレアは、以下の通り頻発しています。

年月日 X線等級

2017年9月7日
2012年7月23日
2006年12月5日
2005年9月7日
2003年11月4日
2003年10月29日
2003年10月28日
2001年4月15日
2001年4月2日
1997年11月6日
1992年11月2日
1991年6月15日
1991年6月11日
1991年6月9日
1991年6月6日
1991年6月4日
1991年6月1日
1991年3月22日
1991年1月25日
1990年5月24日
1989年10月19日
1989年9月29日
1989年8月16日
1989年3月6日
1984年5月20日
1984年4月24日
1982年12月17日
1982年12月15日
1982年7月9日
1982年6月6日
1980年11月6日
1978年7月11日

X9.3
不明
X9.0
X17.0
X28.0
X10.0
X17.2
X14.4
X20.0
X9.4
X9.0
X12.0
X12.0
X10.0
X12.0
X12.0
X12.0
X9.4
X10.0
X9.3
X13.0
X9.8
X20.0
X15.0
X10.1
X13.0
X10.1
X12.9
X9.8
X12.0
X9.0
X15.0

特に2012年7月23日に発生した巨大な太陽フレアは、2014年のNASA発表によると過去150年間でX線等級が不明な位、最も強力なものだったと言う。
直近に発生した2017年9月7日の太陽フレアで当時、国立研究開発法人情報通信研究機構の発表によると、

日本時間2017年9月6日(水)日本時間20時53分に発生した現象の最大X線強度は、通常の1000倍以上に及ぶ大型のものです。
大規模太陽フレアに伴うコロナガスの放出は、日本時間9月8日(金)15時から24時ごろに地球に到来し、第24太陽活動サイクル中、最大規模の影響を与える可能性があります。
その場合、到来後数日間にわたって、地球周辺の宇宙環境や電離圏、地磁気を乱れさせる可能性があり、注意が必要です。
太陽フレア直撃に備える
現在太陽面中央西寄りにある黒点群2673で発生しているもので、今後1週間ほど地球に影響を与える可能性があります。なお今回の現象を発生させている黒点群は、今後、地球から見て太陽の反対側に移動していくことから、この黒点群が地球に影響を与える可能性は低くなっていくと考えられます。

幸い太陽面中央西寄りで発生したおかげで、地球への直撃は免れましたが、現在の地球に同程度のスーパーフレアが直撃した場合、どのぐらいの被害になるのでしょうか?

対策はあるのか?

太陽フレアの発生予測やメカニズムについては様々に研究が行われています。また太陽フレア対策を緊急に推進する提言等も数多く見受けられますが、太陽フレア直撃による被害予測や対策についての研究報告は皆無です。なぜでしょうか?
よくある事ですが電力や通信は軍事機密に関わる部分が多く、軍事的に研究されていても公開されないでしょう(コロナと同じ)。2012年7月23日の”過去150年間で最も強力”だった太陽フレアの発表が、何故か2年後の2014年にNASAから発表されたことからも機密性が伺えます。

 

また実際に大きな被害が発生(1989年3月地磁気の乱れによる誘導電流で大停電を経験しているのはカナダのケベック州のみ)するまでは、大学などに研究開発費用が当てられないのが世の常です。危険だとわかっていても研究開発費が無い研究をする学者はいません。

 

さらに原子力発電所ですら安全神話は崩壊しました。コロナウィルスに対する対応策もSARS被害の無かった国(日本など)と被害のあった国とでは全く異なりました。

想定できる障害

今のところ公表されている障害は、(出典NICT)
ims
国立研究開発法人情報通信研究機構によると、上図の事が宇宙空間上で起きると考えられています。オーロラ活動はただ奇麗でいいですが、宇宙飛行士の被ばくと電源を停止できない各種衛星は被害を免れないでしょう。
人工衛星に障害が出ても、GPSや衛星放送が利用でき無くなるだけですが、人工衛星が地球上に墜落してくるとなるとただ事ではありません。

 

地上では電源喪失による被害が最も懸念されますが、1週間ほど計画停電(日中停電)を実施すれば何とかやり過ごせるでしょう。しかし発電所は技術的な問題で急に止めたり動かしたりできませんので、日中、何らかの障害が起これば復帰にはそれ相応の時間を要します。2018年9月6日に発生した北海道のブラックアウトで経験しました。

我々ができる事

京都大学の「大規模な太陽フレアから日本の電力網を守るための地磁気誘導電流(GIC)計算モデルの構築」という興味深い論文があり、1989年のカナダの事例と現在の日本の違いについて考察されています。
ims
これを見ると、とりあえず日本は大丈夫!そうです。
勿論、想定外の事もよくあることですが、電力網に障害が起きやすい国は緯度が高く(北極か南極に近い)、送電線が長い(国土面積が大きい)地域であるということ。

 

少しだけ安心ですが、いずれにしてもNICTの警報が出たら、家電のコンセントは抜いておいたほうがよさそうです。
また携帯やテレビやパソコンやゲームは1週間ぐらい自粛する必要はありそうです。

この度のコロナショックでオンライン化が急激に進みそうですが、頻繁に起きるスーパーフレアや巨大地震に備え、あえて出来るだけ原始的な仕事や生活に戻して置くことが賢明なのかもしれません。

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