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「トンデモ会社」の存在

交通誘導を主体とする警備会社の顧客の極一部ではありますが、芸能界に巣食う「トンデモ会社」が存在するのです。

 

この「トンデモ会社」には幾つかの特徴があるのでご紹介します。
この話はすべて事実ですので、参考にしてください。

どんな仕事だったのか?

2002年11月22日(金)の日中に突然「ある芸能人のプロモーションビデオ撮影するので、警備員を50名手配してもらいたい」との依頼を電話で受けました。
しかし対象者が誰かも教えてもらえず警備内容についてもあいまいな話だったので翌23日(土)に先方へ打ち合わせに行ったのです。

 

そして打ち合わせの席で。
こちらの直観で対象者は「マライア・キャリーですか?」と聞くと、驚いた顔をして「どうして知っているんですか?」などのやり取りが続き、「道路使用許可はあるのですか?」と聞くと「無い」との返事。
どうでもいいけど、「お金は当日(25日)の朝に支払う」との約束を取り付け受注しました。

マライア・キャリーに巣食う「トンデモ会社」Part4

マライア・キャリーは、アメリカ合衆国の歌手、シンガーソングライター、音楽プロデューサー、女優としても活躍している。音楽はブラックミュージックを基盤としている。

『ウィキペディア(Wikipedia)』

出生名 マライア・キャリー
生誕  1970年3月27日(50歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨーク州ハンティントン
ジャンルR&B、アダルト・コンテンポラリー、ダンス・ポップ、ポップ
職業  シンガーソングライター音楽プロデューサー女優起業家
担当楽器ボーカル
活動期間1990年 -

翌日のニュース記事(https://response.jp/article/2002/11/26/21062.html
2002年11月25日深夜、東京都渋谷区のJR渋谷駅前の路上で来日中のアメリカ人歌手、マライア・キャリーが警察に無届け出でプロモーションビデオの撮影を敢行し、集まった野次馬などが車道まであふれだし、付近の交通が約15分間遮断されるというトラブルが起きた。警察では日本でビデオの制作を請け負っていた会社の関係者を呼び出し、口頭で厳重注意処分している。

芸能プロモーターのケース

あまりにも突然の依頼だったため、50名は集められず30名で強行することになりました。残りの20名は、プロモーター側で別途手配されたそうです。

ここがポイント!

何はともあれ、お金をもらわなければ仕事ではありません。
こちらは朝一で集金が完了したので、後はご自由に!

 

後々、残りの20名を手配した複数の警備会社から以下のような相談電話を頂きました。
「警備料金が頂けないのです」と。

 

「え?あらかじめ集金しなかったのですか?それは残念ですね。」
勿論、この芸能プロモーター事務所は夜逃げしています。

ここがポイント!

道路使用許可もとっていない訳ですから、「トンデモ会社」に決まっているのです。
多分、残りの20名を手配した複数の警備会社は”ソレ”を確認しなかったのでしょう。

チョット面白い仕事だった

何はともあれ中々エキサイトな仕事になりました。ニュースでは報道されていませんが、実は25日の朝一から新宿南口広場で先にデモンストレーションが行われたのです。
高所から撮影できる大げさな機器を公園に設置し、そこに黒塗りの高級外車が3台現れる。という段取りだったのです。

 

当然、いつの間にか大勢の人だかりになり大騒ぎです。
そこに高級外車が3台現れ、誰も降車出来ず。

 

さらに新宿警察署の署員が大勢現れ解散・終了。
無論、私たちのチームは道路使用許可が無いことを知っていましたので、警察が介入したら即座に警備服を脱ぎその場を”散る”ように指示をしてありました。

 

おかげで当方は誰もしょっ引かれずに済みました。
しょっ引かれたのは当然芸能プロモーターの責任者です。

 

でも、これは多分本番である渋谷ゲリラライブの予行練習だったのでしょう。
その後、長い待機状態が続きいざ本番へ。

渋谷交差点でのゲリラライブ

すでに日は暮れ、芸能プロモーターから「精鋭部隊10人を選抜し、それ以外は解散してもください」との指示があり、我がチームから屈強な10人を選抜したのです。
マライア・キャリーを囲むように完全人間バリケードを構築し、渋谷交差点にいざ出陣。もみくちゃになっての15分間。

 

このゲリラライブに参加した10人から後に聞いた話ですが、何故かみんな大変うれしそうでした。

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