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日本は”普通のタイプ”

今回のパンデミックで安全、経済、政治、社会、環境等の面で、個人、組織、コミュニティ、もしくは社会全体に対して不安定かつ危険な状況をもたらす、或はもしくはもたらしかねない突発的な出来事に対して国や人による反応の違いがこれほど顕著に現れたことはないでしょうか。
危機管理に対する反応は以下図のように大きく二通りあります。
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今回の日本国の反応は上図の”普通のタイプ”と言えます。台湾やニュージーランドなどでは”危機管理タイプ”と言えます。しかし日本は幸い世界の先進国の中でも突出するほど被害が少なかったのは何故なのでしょうか?

①自然災害に慣れている(地震・台風等)
②清潔である(手洗い・入浴等)
③ルールを守る(強制力を必要としない)

等々これらの理由が考えられますが、最近では”BCGの接種”や”DNA”そのものに理由があるのではないかとも言われています。
結局、民度の高さによって被害を最小限に抑えられたのではないでしょうか。

経営者はどのタイプ?

日本の企業における危機管理も”普通のタイプ”でしょう。事前の対策もとられていますが欧米の企業に比べれば、まだまだ「これぐらいでいいんじゃない」という風潮が見受けられます。
日本人の民度の高さからすると危機が起きても「何とかなる」というスタンスで問題ないと思います。しかし経営者もそうあってよいわけではありません。舵を取る人の反応は共通して”危機管理タイプ”でなければなりません。例えば車の運転手が”普通のタイプ”だと衝突事故などが多発するでしょう。時に人命に関わります。逆に通常走行時であるにも関わらず、神経を尖らしていると精神的に持ちません。

それと同様で平常時の経営者は”普通のタイプ”でよく、緊急時は”危機管理タイプ”のように反応することが理想です。
さらに危機レベルに応じて史上最悪の結果を想定し反応レベルを最高潮にする必要があります。
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その最高潮の反応状態から徐々に平常としていくことが”コツ”です。

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