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未入金事故が発生する原因と対策

先日ある企業の中堅幹部社員からこんな話をお聞きました。ある取引先の支払いが滞り、上司から「その取引先を調査し、早く支払ってもらいなさい」との指示を受けたそうです。
その取引先の担当である中堅幹部社員としては、「そんなにムキにならなくても良いのでは?もっと長い目で見ればいいのに」と、感じたそうです。

 

支払いが遅れる理由

個人であっても企業であっても、支払いが遅れることはあります。理由はたった一つ、支払うお金が無かったから
”支払うお金が無い”原因は様々ですが、その原因によっては即日全額回収しなければいけないケースと、そうではないケースがあります。

 

即日全額回収しなければならないケースは、他の返済を優先している場合です。
つまり、こちらに支払う優先度が最下位である場合です。これでは何時になっても、支払ってもらえません。
だから原因を調査し、早く対処しなければいけないのです。

 

金融機関によっては少し考え方が違うことがある

例えば○○公庫では、延滞の理由に関係なく今後二度と利用出来なくなるといわれます。
かたや○○銀行では、延滞金を払ってもらえば先延ばしを認めることもありますが、社会情勢(リーマンショックなど)によっては突然、いわゆる”貸し剥がし”されます。

 

ましてや企業によって、売掛金に対する回収方針が異なるのは当然の事です。

 

支払いを後回しにする人の心理

個人も企業も同じですが、支払先に優先順位をつけています。支払わないとすぐに困る所が優先なのは当然ですが、支払うお金が足らない時に後回しにするところは”やかましくない”所です。
「早く払ってください」と言ってこない所は当然、後回しです。”やかましい”所は、誰でも嫌ですからね。

 

中には最初から払うつもりの無い人間も、この世には存在します。言語道断ですが、最初から詐欺を働く人にとっては普通の事です。

 

未入金事故にならないための対策

企業であれば、まずファクタリングをかけることです。ファクタリングとは、他人が有する売掛債権を買い取って、その債権の回収を行う金融サービスの事です。
こうしておけば万一、未回収が発生しても保証されますが、全額保証される訳ではありません。

 

企業側で出来る対策は、初回取引の額を出来るだけ少なくしておいて、入金状況に応じて増額していくことです。そして1回でも延滞が発生した場合はすぐに取引を中止し、全額回収することです。
このような取引先とは、もう二度と付き合わないほうが良いでしょう。実際、支払が延滞するような会社は遅かれ早かれ倒産します。

 

最後に完璧な対策を教えます。それは前金でお金をもらう事です。それが無理なら一つ一つの業務が完了次第即日集金することです。それも無理なら未入金事故を免れることはできません。

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