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出世の回り道

世の中には上司に媚を売ったり、お世辞を使ったりして出世する人がいるが、このような人は遅かれ早かれ零落(落ちぶれる事)することになる。
理由は簡単で、この程度の事によって部下を出世させるような上司は「権威主義」の塊の人間であるからだ。

権威主義の人はまず責任を負わない。権威主義の人は失敗を他人のせいにする。

だから不都合が生じると出世させた部下に恩を着せ無理難題を押し付け、最後には部下へ責任を押し付けやり過ごすのだ。

 

その反対に媚やお世辞に影響されない上司は、仕事に対する部下の成果を見極めてしか出世させることはない。そうすると上司に認められるための時間がそれなりに必要となり、人の何倍もの努力と忍耐を要することになる。結果いつまでたっても出世できないどころかライバルに追い抜かれることさえあり得る。

次の手段

なかなか自分から上司を選ぶことも難しいので、次の手段はライバルや上司を陥れ排除する方法が考えられる。世の中には実際にこのような人も数多く存在する。

 

まずライバルがいなくなれば、出世のチャンスを独り占めすることができるし、後は上司がいなくなれば自動的に出世することになる。

 

これが最短の道のようにも思えるが、所詮仕事の実力が伴っていなければいずれ化けの皮が剥がれることになるだろう。

出世の裏道

ではいったいどのような方法が出世の近道になるのだろうか。

 

実は簡単で、そもそも上司の仕事とは部下の育成と成果の追及にある。ということは、それと同じ事をやればいいだけなのだ。
逆に言えば、いくら仕事を覚えても成果を出せても上司から気に入られても、上司と同様かそれに近い結果を追及できない人は、自分で起業する以外に出世することはできない。

 

会社員として出世する最大の近道は、

部下を育成しライバルを助け、最大の結果を追求する。

ことにある。

「悪人」と「凄い人」

悪魔的な言い方をすると、自分自身も適当に成果を出しておき、他人をうまく利用して最大の結果に結びつけることに他ならない。
このロジックは、いずれ誰しもが貴方無しでの”成果”はあり得ないと思うことにある。何故かというと普通の人は、自分を助けてくれる人に依存が深まり、次に求められるノルマの上昇を自分の力だけでは達成できないと思い込んでしまうからだ。

 

一時的にはライバルたちの収入が増え不愉快な思いをするかもしれないが、逆にその収入を維持したいという願いが一層あなたへの依存心を深めることになる。

 

仮に依存心が深まらなくてもノルマの急上昇をこなすのは至難の業になるので、いずれにせよ貴方に依存することになる。

 

さらに上司はこれらの成果に基づき、自動的にもっと上へ出世するので、空いたポストにあなたが座ることになるのは火を見るよりも明らかである。

 

このような人が後に「悪人」呼ばわれすることはない。それどころか普通の人にはまねのできない「凄い人」と呼ばれるだろう。

「悪人」とは他人を助けず、他人の成果を横取り、他人に責任を押し付ける人のことを言うのである。

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