このページの先頭へ

東電豊洲変電所建設現場

世界初の超高圧地下変電所と謳われる大規模現場。
ここには元々、東電の火力発電所があり、それを解体してから建設されました。

 

工期は10年以上で、2001年に竣工。
施工は清水建設のJV&前田建設のJVです。

 

都内最大の大規模・長期現場です。
警備は2つのJVから別々に発注され、3か所のゲートで行われました。

この現場の警備業務

元々発電所であったこともあり、警備体制はゲート入口にある東電の受付建屋に常駐する形で実施されました。
3か所の内1か所のゲートだけは24時間体制です。

 

勤務体制は7時~19時(2名)、19時~7時(1名)、365日連続です。
警備会社と警備員にとって、ドル箱の現場です。

 

警備目的は工事車両の出入り誘導と、不法侵入の防止及び来訪者の受付です。
工事関係者もすべて出入りチェックしますので、多い日は1000人ぐらいが出入りします。

 

勿論、施主である東電の偉いさんも出入りしますので顔と名前も覚えます。
施主と施工主が同居する現場なので、かなり緊張する警備体制です。

常駐期間が長くなると必ず手抜きが発生する

東電の受付建屋にはテレビ・洗濯機・ベッド・炊事場・風呂・空調機など何でもあります。
東電からは「自由に使ってください」と言われ、住み込み出来る状態です。

 

こんな好条件での警備なので、誰も文句は無いでしょう。
しかし、だからこそ、手抜きが発生します。

 

例えば普通の現場なら遅刻になるような場合でも、24時間体制なので互いにカバー出来ます。
これだけならまだましですが、日勤が2名なので暇な日は1人ずつ昼寝しています。

 

たまに現場監督も一緒に昼寝しています。
さらに工事車両の出入りは17時ごろに終了するので、2人の内1人は交代で先に帰り、あたかも2人いるように繕うのです。

 

そして夜勤は、ほぼ99%出入りがありませんので普通に寝てます。
まあ、やりたい放題ですね。

 

こういう手抜きは、この現場に限った話ではありません。
どんな現場でも長期になり慣れが出ると、必ずと言っていいほどこうなるのです。

防止策はあるのか?

こうならないようにするには、抜き打ちの巡回指導しかありません。
「いつ来るかわからない」という緊張感が必要なのです。

 

もう一つは、警備員の定期的な入れ替えです。
どんなにまじめな人でも、条件がそろえば心に隙間が出来るものです。

 

詰まるところ、すべての元凶は警備会社の怠慢にあります!
こんな警備会社は潰しましょう!

このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る
トップへ戻る