このページの先頭へ

違和感は人種の違いなのだろうか?

同じ日本人なのに人種の違いを感じることがありませんか?
最近、警備会社に勤めた人は大抵この”人種の違い”を感じるようです。

 

私の場合、警備員からスタートしたので尚更に感じました。
一言で言って「変な人たちが多いなー」と。

具体例

①まず顧客である建設業者、特に土木作業員から「おい!ガードマン!」と呼ばれます。
そもそも初対面で「おい!」と人を呼びますか?(最近は無いようですが)
これには相当な違和感を感じました。まるで三下扱いです。
他の事例では、顧客から「おまえ!」と呼ばれてキレた社員もいます。
②同僚の警備員から、頭ごなし(偉そう)に作業指示されます。
これも初対面の出来事です。現場リーダーだか何だか知りませんが、口の利き方を知らないのでしょうか?
というより、「親の顔が見てみたい」レベルの状況です。
③警備会社の社員(管制)から、理不尽に現場指示されます。
日中の勤務が終わり終了連絡(下番)すると、いきなり今から別の現場や夜間勤務を指示されたり、あるいは明日の現場が急に中止になったり、仕事が無くなったりして給与が発生しなくなってしまいます。
日雇い作業員以下の扱いです。これでは全く予定が立てられません。

 

このように”人種の違い”を感じるケースは「口の利き方」とその「態度」にあります。
もちろん全員がそうではありませんが、簡単に言うと”乱暴な人種”のように感じるのです。

そこでよく考えてみましょう

以前は塀の内側で働いていた私にとって、塀の外側で働く人は本当に”乱暴”なのでしょうか?
この錯覚は、コミュニケーションの有無や危険の有無や騒音の有無によって生じるのです。

 

塀の内側ではコミュニケーションをとる時間がたっぷり存在しますが、塀の外側つまり車道に面している屋外作業ではコミュニケーションをとっている時間がありません。
相手の名前も性格も知る暇が無いのです。

 

また塀の内側ではほとんど”危険”が存在しませんが、塀の外側では道路交通事情による”危険”が付きまとうのです。”騒音”も同様です。

 

つまり「時間をかけて丁寧にちっちゃな声」では”危険”を回避できないのです。
だから乱暴に感じるだけなのです。

実は人情味のある良い人達

塀の内側で働く人は余裕があって”のんびり”出来ますが、塀の外で働く人は危険回避のため”短気”にならざるを得ないのです。
読書をしている人とスポーツをしている人との違いぐらいです。

 

だから落ち着いた環境では、誰しも大差がありません。警備会社に勤める人達や建設現場で働く人達は意外に人情味のある方々が大勢います。
一概に乱暴なのではなく、仕事上止む無くと言ったほうが正しいでしょう。プライベートでは気さくな人たちばかりです。

人種の違いは環境の違い

2017年11月に学術誌『Nature Human Behaviour』で発表された報告書には、周辺温度を個人の性格に影響する「極めて重要」な要因だとしています。

 

地球上の人類も環境の違いによって性質が異なります。暖かい地域に暮らす人は温和であるが故にルーズであったりするのです。
また商売上手で声の大きい人種は日本の関西地方にもたくさんおられます。

 

多種多様な性質は気温や環境によって異なりますが、DNAの違いなどほとんどありません。
したがって”人種の違い”とは、あまりよく知らない相手に抱く単なる幻想なのです。

このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る
トップへ戻る